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建築知識
 
054号



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  ◆◇◆                          ☆建築雑知識            054号
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 ■■■■■ Engineer & Architect group 建築企画
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第54号の記事
  1.記事・・・【せっかくリフォームするなら】
        ・事前の準備
        ・家具のリフォーム
        
  2.用語の説明
  3.編集あとがき

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【せっかくリフォームするなら】
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◆最近増えてきたリフォーム番組は、「リフォームで、ここまで変わるのか!」と
 皆様に希望を与えた事と思います。
 それも自分自信の手によると、非常に格安な費用でそれが可能になります。
 今では大工用品も安くて手に入りますし、建材だって買い求めることが可能な時
 代です。番組に刺激されて自分自身でリフォームを思い立たれた方も大勢おられ
 るのでは?
 でも、化粧直しのレベルではそれも可能でしょうが、いざ間取り変更を伴う本格
 的リフォームとなると、自力では番組のように簡単には進まないと実感されるの
 ではないでしょうか。
 作業そのものは素人でも丁寧に仕上げれば、それなりに成果を上げることは可能
 だと思います。場合によっては、心がこもった分だけ貴方の方が綺麗に仕上がる
 かもしれません。

 素人とプロの決定的な差は「段取り」ですね。
 プロは何回と無く作業を繰り返し、作業の手順がしっかり頭の中に入っています。
 手順を間違えると、元に戻ってやり直しってことになります。
 建築工事でやり直しは、即出来の悪さにつながってしまいます。それはそうでし
 ょう。一旦取り付けられた部材をまた外さなければならないわけですから、単に
 時間と労力のロスだけでなく、部材そのものも痛んで元に戻らない物も有るでし
 ょうから、やり直しは出来上がりにつながります。
 プロでも仕事の上手下手は、段取りの上手下手と言えるのではないでしょうか。

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◆事前の準備

 リフォーム番組で素人のご主人でもスムーズに作業が進んだのは、事前にプロの
 事前準備が有ればこそなのですね。
 既に揃った材料を組み立てるのは、通販などで買い求めた本棚を組み立てる作業
 と何ら変わりません。
 大変なことは組み立てる前の材料を準備することです。
 既存の建物に合わせるので、寸法採りをしっかり採らなければピッタリと納まら
 なくなります。実はこの寸法取りが難しいですね。
 例えば、既存の建物は欠陥住宅でなくても少し歪(いびつ)になっている場合が
 あります。底辺と上辺、左辺と右辺それぞれが違うことが多くありので、面倒が
 らずにそれぞれチェックします。また底辺と上辺、左辺と右辺の数字が同じだっ
 たからと言って真四角とは限りません。平行四辺形に傾いている場合も有ります。
 それ程寸法取りは慎重にしなければなりません。
 番組では簡単そうに見えるリフォームも、画面に写らない部分で苦労があるので
 す。

 次に材料が整ったら現場での作業になりますが、いきなり作業に掛かるわけでは
 ありませんね。
 まず、家財の移動が始まります。化粧直しと違って間取り変更の工事は、家財道
 具などを残したまま、少しずらしながら作業を進めると言うわけには行きません。
 壁や天井裏には長年積もりに積もった埃が一杯です。
 家財道具などは一旦別の部屋か建物に移さなければホコリまみれになってしまい
 ますし、傷も付いてしまいます。
 そうなるとリフォームの部屋はもちろんのこと、荷物を移動した部屋も使えなく
 なります。
 作業そのものは素人のご主人でも時間を掛ければ立派に完成するでしょうが、現
 実はこんな状態で時間を掛けてゆっくり続けるわけには行きません。
 技術的には新築よりも手軽と思われるリフォームも、段取りを良くして、時間を
 掛けずに素早く仕上げなければならない所が新築の場合と違うところです。

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◆家具のリフォーム
 
 リフォームで間取りを変えると、今までとは全く違った空間を実感されると思い
 ます。真新しい床、壁、天井。それは新築の時に味わったあの感動を再現してく
 れるでしょう。
 避難していた家財が、真新しい部屋の所定の位置に運び込まれる。・・・・

 ・・・あれぇ?前のまんまの家具を入れるの?

 折角新しいコンセプトで部屋をまとめたのに、古いままの家具ですか?
 その家具コンセプトに合ってますか?

 インテリアは一つの統一されたコンセプトで構成されないと活きません。
 従来の家具は新しい部屋のイメージにマッチしているのでしょうか?
 これが最大の問題点ですね。
 折角リフォームしてイメージチェンジを図っても、家財道具のイメージがバラバ
 ラでは何かちぐはぐになってしまいます。
 これは何もリフォームに限ったことでは有りませんね。新築の場合でも同じ事が
 言えます。新しい古いの問題でなく、部屋と家具のイメージの相違が問題なので
 す。
 
 「安くリフォームしたいのに、家財道具まで新しくは出来ないよ!」っと怒らな
 いで下さい。誰でもそう簡単に新しく買い揃えるなんて出来ませんよね。
 でも、買い換えなくとも、せめて色の調和には気を配って下さい。

 部屋のリフォームをするなら、家財のリフォームも同時にしましょう。
 家財のリフォームは化粧直しの延長で出来ますよ。時間を掛けて丁寧に仕上げれ
 ばきっと満足のいく結果が得られます。

 家具の塗装直し、カラーシート貼り、家具造り・・・

 いきなり部屋のリフォームは難しいでしょうが、手軽な家財のリフォームから手
 がけて練習を積めば、貴方にも出来ること間違い無しです。
 
 「えっ!その家具はお気に入りの家具なんですか?」
 「だったら、その家具を中心に部屋のコンセプトを作りましょうよ。」
 
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★用語の説明コーナー★・・・今週はお休み
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★編集あとがき★
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 冒頭で述べましたように、発行が随分と遅れてしまいました。今年は新年から多忙で、
 2日目からパソコンの前で過ごし、初夢は仕事に追われている夢でした。
 また、プライベートでも新年会が3つも立て続きにあり、今日の発行になってしまいま
 した。毎週発行を心がけて頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願い致します。 
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『建築雑知識』は建築技術者と建築家のグループ
「Engineer&Architect group建築企画」
  が「建築を愛する皆様」へお送りします。
                       編集発行:E&A建築企画 事務局
                         E-mail:jim@kentiku-kikaku.com
                         http://www.kentiku-kikaku.com/


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