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建築知識
 
052号



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  ◆◇◆                          ☆建築雑知識            052号
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 ■■■■■ Engineer & Architect group 建築企画
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第52号の記事
  1.記事・・・ホームセンターが面白い!
        ・安くなった工具
        ・大量消費が安くする
        ・詳しい説明書
        ・我が家でのDIY実績
  2.用語の説明
  3.編集あとがき

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【ホームセンターが面白い。】
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◆安くなった工具

 先日、家族のアッシー君を努め、また迎えにくるのも大変なので近くのホームセン
 ターで時間を潰すことにしました。
 クローゼット改造のためにホームセンターに行ったとき、その品数の多さと種類に
 驚かされましたが、店内の色んな工具を見ていると値段もピンキリです。
 勿論性能の差が値段に現れているのでしょうが、メチャ安のドリルが有りました。
 電気ドリルが1機980円です。ドリルの歯が2本と+と−のドライバーが付いて
 の値段です。その隣には1機5万円台の電気ドリルも並べて有ります。
 
 リフォーム番組では、電気ドリルを使ってビスを止める場面を必ず目にします。
 楽々とビスを止める姿を見て、いつもあんなドリルが有れば楽だろうなぁ〜と羨ま
 しく思っていました。

 これまで電気ドリルは10万円近くもするもので、専門の職人さんが持つものだと
 思っていましたが、店内を見ると高くても5万円台。1万円未満でも立派なものが
 並べられています。一つ一つ手にとって見ていました。そうしている内に980円
 の電気ドリルを見つけたのです。
 当然、中国などでの海外製作でコストダウンを果たしているのでしょうが、この安
 さは家庭用に商品企画された為でしょう。

 現代のメーカーは良い製品を作るだけでなく、ニーズに合った商品を開発するのが
 成功のスタイルだからです。
 チョットした日曜大工に5万円のドリルは、買うのに躊躇ってしまいますね。
 でも、980円のドリルだと「ダメもと」って感じです。


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◆大量消費が安くする
 
 DIYが言われるようになったのは、「オイルショック」以降だと思います。オイ
 ルショックで物や人件費は高騰し、それまで頼んでいた大工さんや便利屋さんには
 おいそれと頼めなくなりました。
 
 それを機に既にアメリカでは盛況だったDIY店が、全国のあちらこちらに出現し
 てきました。
 元々アメリカでは、住宅のメンテナンスは自分たちで遣ると言う習慣が合ったよう
 で、DIY店は数多くあったようです。
 なぜ自分たちでメンテナンスするようになったかは、たぶん広大な国土の国なので
 職人さんに頼んでもおいそれと駆けつけてはくれなかったのではないでしょうか。

 今、日本でも手軽に建材や工具が手に入るようになり、「Do It Yourselfe!」は
 根を下ろした感じがします。
 そうすると、各家庭に1つのドライバーが有ったように、各家庭に1台の電気ドリ
 ルも不思議ではありません。そうなると、益々工具の値段は下がり求めやすくなる
 のでしょう。

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◆詳しい説明書

 ホームセンターに置かれた商品には、どれも詳しい取り扱い説明書が付いています。
 これはPL法による責任逃れのための一言と言うよりも、素人相手の販売を前提と
 した商品企画の為でしょう。
 工程に沿って図解で説明していますから、全くの素人でも迷うことなく完成します。
 ただキチンとした仕事をするには、それなりの工具は必要なようです。

 説明書と言えば、我が息子がまだ幼稚園に入る前の頃、祖母より買って貰った「ゾ
 イド」を誰の手を借りることなく、一人で説明書を見ながらプラスチックの電動恐
 竜を組み立てたのには驚きました。
 ノッシノッシと首を振りながら動く様を見て、「おお、我が息子は天才なり!」
 ・・・(当時は完全な親バカ。今では・・・)

 5歳の子が一人でに組み立てられたのは、詳しい説明書が有ったからこそです。
 説明書には番号入り、図入り、立体図入りで親切この上ないって感じ。これだった
 ら子供でも出来るわと思いました。

 今のDIY売場の商品説明書は、プラモデル感覚ですね。
 いつまで待っても遣ってくれないダメ親父を頼らなくても、「奥さん!貴女にも出
 来ますよ。」

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◆我が家でのDIY実績

 そう言えば我が家でも、いろんな事をやってきました。

 ・障子貼り ・襖の張り替え ・網戸の張り替え ・浴室タイルの目地詰め 
 ・室内壁塗装 ・インターホーンの修理 ・CFシート貼り ・通販家具の組立
 ・水道カランの取替え ・タイルの部分張り替え
 ・インターロッキング敷き・・・これは自慢したい
            
          ☆仕事柄インターロッキングを敷く作業は良く目にしてたので、
           見よう見まねで始めました。
           玄関から裏へ回る狭い通路に砂を撒き、コテで平らに均して
           インターロッキングを一枚一枚組み合わせて敷き並べる。
           最初の内は砂を平らにしても仕上がりは平らにならず、何度
           か遣り代えている内に上達しました。
           その後十数年経っても、乱れることなく当時の姿を保ってい
           ます。
                

 ・木製玄関ドアーの塗装 ・・・これも自慢したい。

          ☆我が家の玄関扉も十数年を経て、扉の下と上とで色斑を起こ
           し、ついに剥げ始めたので塗装を依頼したら「高く付きます
           よ。新しく買った方が安い」とか、「木製ドアの塗り替えは
           難しい」となかなか遣ってくれないので、ダメ元で遣りまし
           た。
           ペーパー掛けから徹底してやり、日数こそ掛かりましたが、
           出来映えは上々。
           何が新しく取り替えた方が安いだ!ヘン!(^ゞ)

 ☆要は時間は掛かるかも知れませんが、やり方さえ分かれば素人でも出来ることは
  いくらでも或るものです。
  道具も立派なものが安く手に入り、説明書やDIYの書物もたくさん目に出来る
  時代です。さぁ、貴方も今度の休日にお家のメンテナンスを遣っては如何ですか?

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★用語の説明コーナー★
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 PL法 ・・・(製造物責任)法
        これまでは、或る商品を購入しそれが元で損害を被った場合、損害
        と過失との因果関係を証明しなければいけなかったのが、PL法で
        は製品の欠陥さえ立証できれば、メーカー側の過失の有無に関わら
        ず、「無過失責任」が問われることになります。
        したがって、被害者側が速やかに訴訟しやすくなりました。
        そのためメーカーは、製品から表示まで様々なレベルでの安全性へ
        の対応が求められています。 
 
        例えば、電子レンジの説明書に「動物を入れて乾かさないで下さい」
        何故こんな事まで書いてあるかと言うと、書いてないとそれを理由
        に訴えられることがあるからです。

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★編集あとがき★
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 マガジンを発行していると、お互いにマガジンを紹介し合いましょうとお誘いが有
 ります。幸いにお誘いを頂いたマガジンは、内容がためになるもので表現もソフト
 で読みやすいマガジンでした。
 これなら紹介しても皆様に喜んでもらえると思いましたが、「建築雑知識」にはマ
 ガジン紹介欄が有りません。どのように紹介しようか検討中です。
 紹介欄が出来ましたら、皆様も覗いてみて下さい。
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『建築雑知識』は建築技術者と建築家のグループ
「Engineer&Architect group建築企画」
  が「建築を愛する皆様」へお送りします。
                       編集発行:E&A建築企画 事務局
                         E-mail:jim@kentiku-kikaku.com
                         http://www.kentiku-kikaku.com/


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