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◆◇◆ ☆建築雑知識 048号
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■■■■■ Engineer & Architect group 建築企画
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第48号の記事
1.記事・・・リフォーム?リニューアル?
2.用語の説明
3.編集あとがき
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今、世の中にはリフォームやリニューアルの文字が飛び交っていますね。
皆様はこの2つの言葉をどのような意味で使われていますか?
まず、英語の辞書を開いて見ましたが2つの区別がハッキリしません。そこで用語
辞典を引っ張り出して見ると、
・リフォーム(reform)
改正、改善、改革、建物の改築、洋服の手直し、仕立て直し
・リニューアル(renewal)
更新、改装、やり直し、再開発、活性化
やはりこれでも区別がハッキリしません。
するとテレビで「タウンページが有るじゃないか。」なんて言うもんだから、早速
タウンページを開いてみました。
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│職業名<サービス名一覧> │
│ │
│ ら、り、りい、りは、りふ、・・・リフォーム │
│ │
│ ・リフォーム 住宅 → 建設業 (リフォーム) │
│ 洋服 → 洋服直し(仕立て直し) │
│ │
│ ・リニューアル・・・り、り、り・・・あれぇ?リニューアルが無い!│
│ │
└─────────────────────────────────┘
じゃぁ、インターネットで調べてみるか Yahoo!検索開始。
リフォームとは?・・・
リフォーム業者のホームページがいっぱい出てきました。
住宅関連のリフォームがほとんどですが、洋服のリフォームや、中にはお仏壇のリ
フォームも有ります。全部で542件も有り、全部検索する気にはなりません。
でも、数件のホームページから何となく私なりの解釈をしました。
(建築のリフォーム、リニューアルに限ります。
尚、この解釈については、全く責任を負えませんので、悪しからず。)
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【リフォーム】《re-forme》・・・vt.改める、矯正する、作り替える n.改正
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☆元からあった姿に手を加えること。
・・・リーフォームと言う言葉は、手を加える程度に関係なく巾広い意味で使われ
ていますね。兎に角手を加えればリフォームで良いんじゃないでしょうか。
あえて分類すれば、次のようになります。
◆化粧直し ・・・元の形状や材質を変えることなく新しい物に遣り替えること。
クロスの貼替えや外装の吹替えなど。
◆修理・修繕・・・元々有った機能を取り戻すための工事。
屋根の雨漏りの修理、ボードの穴ふさぎ、蛇口の水漏れなど。
◆改装 ・・・元の形状を変えることなく、新しい材質・材料で遣替える工事。
(模様替え) 床をフローリング張りにしたり、壁をタイル貼りにするなど。
◆改築 ・・・面積を変えることなく、元の骨組みを使って新しい形状や新た
な機能を持った物に遣り変える工事。
2部屋を1部屋にしたり、和室を洋室にしたり、独立キッチン
を対面型にするなど。
◆増築 ・・・まずは面積を増やす工事。
子供部屋を増やすとか、縁側を付け足したり、2階を建て増す
工事など。
(横や上に付足す増築以外にも、独立した建物を新築するときも
法的には増築と言います。)
※大規模な修繕・模様替えや改築、増築をするときは、工事の着手前に建築確認申
請をする事になっています。
小規模の修繕・模様替えや化粧直しは、その必要は有りません。
では、大規模とか小規模とはどの程度を言うのでしょうか。
・既存の建物の半分以上の面積を扱うときを大規模と言います。
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【リニューアル】《re-newal》・・・n.更新、復興、更正
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イエローページに載っていなかったように、リニューアルは職業での部門ではなさ
そうです。
しかし、用語辞典で調べるとリフォームと同じ様な語彙が並びます。でも、よく見
るとリフォームよりもより積極的な響きが伝わってきます。
そこで、私はリニューアルを次のように理解しました。
☆既存にとらわれることなく、新しい機能と新しい付加価値を創造させながら再生
のための工事。
・・・リニューアルはリフォーム工事の中の一つの様ですね。
では、新しい機能、新しい付加価値とは何でしょう?
単なる化粧直しや修繕を言ってるのではなさそうです。
リニューアルの検索で出てきたホームページを見ると、リニューアルには単
なるリフォームではないぞ!って感じです。
付加価値を創造させながら再生・・・とはこんな事でしょうか?
或る古いオフィスビルでは老朽化とこの不景気でテナントの撤退が相次ぎ、
ビル経営者にとって深刻な事態に成っていました。
このままではじり貧ですので、何らかの手を打たなければならないのですが、
単に内外装を綺麗にしただけでテナントが帰ってくるとも思えません。
そこで、市場調査をしました。
結果は、「立地的には超一等地と言えないでもオフィスビルとしては好立地
で有るが、現代のオフィスに必要な設備が備わっていない。」と成りました。
老朽化の事を考えるとビルを建て直すことも考えましたが、この不景気では
ビル建設ほどの資金の調達は難しい問題です。
そこで、改修工事で現代オフィスビルに生まれ変わる道は無いか建築専門家
を入れてプロジェクトチームを作りました。
このビルが不足している物は・・・
電気容量は?通信回線は?エレベーター管理は?冷暖房の方式や効率は?
・・・大半が設備などのハードに対する比較です。
続いて、ビルの外装イメージは?カラーコーディネイトは?共用部の広さは?
アメニティ環境は?
・・・ソフト面での比較が続きます。
各検討案のコストは?採算面での比較が加わります。
次々と現状と改修計画との比較が検討され、改修計画案がまとまりました。
後はオーナーの判断待ちです。
そしてあの古い建物がインテリジェント・オフィスとしてリニューアル(再生)
されたのです。
リニューアルってこんな感じですかね。
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リフォームとリニューアルは何となく違いがありそうですが、解ってもらえました?
リニューアルは、リフォームに比べて何となく偉ぶった感じがしますね。
そう言えば、インターネットで検索されるホームページにもその辺のニュアンスが
出てきています。
リフォーム ・・・住宅のリフォームを扱っている工務店が多い。
リニューアル・・・総合建設業(ゼネコン)が多い。
ふと今朝の新聞の折り込み広告に目が移りました。
・・・「○○パーラー、堂々とリニューアル・オープン」
あれぇ〜。パチンコ屋まで新装開店でなく、リニューアル・オープンって時代?
チラシには人気の新機種導入・・・って書いてあります。
なるほど、これって付加価値を創造させながらの再生か。・・・
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★用語の説明コーナー★
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インテリジェントビル・・・コンピューター、ニューメディアなどの最先端技術を
とり入れて、ビル全体の運営管理や環境維持から電話
や情報処理まですべてを統合的に行わせるとともに、
居住性、利便性、経済性、生産性までを総合的に高め
たビルのこと。
インテリジェント住宅・・・ネットワークを利用した管理システムと現代型住宅管
理を結合したインテリジェント住宅。
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★編集あとがき★
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先週まで続けました「地震・雷・火事・親父」シリーズは終わり、今週から「リフォーム」
をお送りします。
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『建築雑知識』は建築技術者と建築家のグループ
「Engineer&Architect group建築企画」
が「建築を愛する皆様」へお送りします。
編集発行:E&A建築企画 事務局
E-mail:jim@kentiku-kikaku.com
http://www.kentiku-kikaku.com/
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