~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~《H25.08.11記》
■ 平成25年度設計製図試験対策−1
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◆「大学セミナーハウス」が課題で、セミナーハウスって何?と思われた人が多いと思う。今日は、ま
ずセミナーとはなんぞやから進めよう。
まずは八王子のセミナーハウスを検索し、内容を見てもらったと思うが、セミナーハウスのイメージ
が掴めたと思う。ただ形だけを見てもらっても試験には役に立たないよ。
八王子セミナーハウスには、逆三角錐の本館やピラミッド型の中央セミナー室をはじめ個性豊かな数多
くの建物が集まっている。宿泊施設はグループ単位のロッジ風だし、これを形から参考にするのは大き
な失敗になるよ。どんな課題条件にも対応できるには、大学セミナーハウスの本質と試験制度の両方を
知ることが重要になる。
◆言葉の意味
「セミナー」と言う言葉は世間で広く使われている。「◯◯セミナー参加募集」、「オープンセミナ
ーを開きます。」、「合同企業セミナーを開催」など、セミナーという言葉は良く目にするが、世間で
使われている「セミナー」は、格好を付けて何でもセミナーと称している感がある。
セミナー=ゼミナールだと分かり易いかもしれない。◯◯ゼミナールって進学塾のあれ?といわれると
益々混乱するが、大学のゼミナール(ゼミ)といえば少しは分かり易い。・・・大卒でないから???
といわれると、こちらも困ってしまうが、改めて試験に向けた定義をしよう。
「セミナー」@:少人数を対象とし、討議などを交えた講習会。
A:大学で少人数が集まり教師の指導の元に研究し、発表・討論を行う形式の授業。
課題は、大学のセミナーハウスだから、Aを頭に描けばいい。それに「ハウス=家」がくっいてるから、
少人数のグループで寝泊まりしながら研究し、発表・討論するとなる。更に、なぜこのような施設が必
要なのかの設立目的も押さえる必要がある。学生と教職員間の理解と信頼を深め、人格の形成に寄与す
るためだ。
そう、今年の課題は少人数で寝泊まりしながら研究、発表・討論し、互いに理解と信頼を形成す
る施設ととらえよう。
八王子セミナーハウスは大学の共同運営で成り立ち、規模も相当に大きい。現在は大学も豊かになり
各自でセミナーハウスを持っている大学も少なくない。それらのホームページを覗くとほぼ横並びで、
「セミナー室+宿泊室」で構成されている。運営も学生と教職員の理解と信頼の目的だけでなく、学生
同士の交流や親睦にも利用されている。中にはスポーツセミナーハウスと称して、運動施設を中心にし
た物もある。強化合宿などに利用しているのだろう。また、多くは家族利用も可能で、単なるリゾート
施設と思われるような施設も目につく。
◆考えられる所用室
1.セミナー関連室:大中小のセミナー室
2.宿泊関連室 :相部屋ベッドルーム(和・洋)、入浴施設、ユーティリティ施設
3.支援施設 :図書室、食堂、談話室、売店、野外交流広場等
4.管理部門 :管理事務室、設備室、厨房、駐車場
◆計画のポイント
この施設では、複数のグループが利用する事になる。各グループの滞在日数や日程はそれぞれ違って
おり、入れ替わり立ち替わりの出入りがある。ここでのゾーニングは、各グループの宿泊室を「個」と
考え、全体で利用するセミナー室、食堂等を共用部と考えるのが一般的だろう。もちろん課題の設定に
もよるが、セミナー室はその中間的な扱いを要求するかもしれない。
いずれにしても、セミナ−ハウスを利用した経験が無くても、誰が利用するのか、利用の時間帯は、
を見極めればゾーニングは解決できる。体験が無くても、これまで経験してきた施設と何ら変わり
がないことなので、昨年お送りした「平成24年度 設計製図試験対策−1、進め方1〜4」を参考に
してもらいたい。
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◆前回の文章の中で、八王子セミナーハウスが計画された当時の環境は、大学紛争で・・・と書いた。
竣工が昭和40年なので、40年半ばの大学紛争とは計算が会わない。どうも設立の経緯は大学紛争で
なく、30年半ばの安保闘争のようだ。とにかく学生と教職員の心がバラバラになってしまったのだろ
う。
◆平成25年協力者募集を8/15で締め切ります。
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