~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~《H19.7.29記》
■ 平成19年度製図試験対策−2


【準備すること】 学科試験が終わり設計製図試験の準備に取りかかっていることと思います。リターンマッチ組は、 既に設計製図試験の過酷さを体験してますが、今年初めて学科から受験される人のために、前回の 対策−1では時間配分について述べました。今回は試験までに準備する事、注意点をを述べます。 既に課題が発表されています。「子育て支援施設のあるコミュニティセンター」ですね。 1.類似した実例を収集する。   これから準備する事は、まず「子育て支援施設」と「コミュニティセンター」の機能を調べる   ことですね。出来るだけ数多くの実例からそれぞれの概念を掴んで下さい。参考例が1つや2   つだと固定観念に成りやすいので、出来るだけ数多くの例を収集すると良いですね。   皆さんもインターネットで調べたと思いますが、なかなか平面プランまで載せているものは少   ないですね。以下のホームページを見つけましたので、1つ参考にして下さい。 平面図の他に理念なども書いてあるので、子育て支援施設の概念が分かるかも。 <参考例>   ・http://www.iwami.or.jp/masudasi/top/kurashi/map/kosodate/index.htm
  ・http://www.city.shiojiri.nagano.jp/ctg/590064/590064.html
  ・http://www.city.takatsuki.osaka.jp/db/hoiku/center1f.html
  ・http://www.kodomomirai.or.jp/     ・・・館内案内
  ・http://shinagawa-kodomomirai.jp/    ・・・施設概要
  ・http://www.city.toyohashi.aichi.jp/bu_kikaku/toshinkassei/kodomo-seibi01.html
2.実例の扱いに注意   実例の建物は、多くの時間を掛けて造り上げています。デザイン的にも検討に検討を重ねて練   り上げてます。参考にするのは、施設にはどのような室があるかであり、また室の結びつきが   どのようになっているかです。所要室や動線やゾーンのまとめ方を参考にするもので、平面図   や形を真似るのではありません。まずいプランの有りますし・・・・ 3.実例はあくまでも参考   多くの実例を見ても規模や所要室の数はそれぞれ違っているし、機能面でも動線やゾーニング   でも、その扱いはそれぞれ違っています。   それは当然のことで、建築ってそんなものだよね。建物は条件によりそれぞれ異なってくるし、   まず設計者の考え方によっても違ってきます。   試験でどんな条件が提示されるかは、当日になるまで分からないことだし、参考例と条件が違   うのが当然なので、あくまでも参考として扱って下さい。 4.子育て支援施設の所要室   多くの実例から共通するものがある。それが施設固有の室名は頭に入れていた方が良いですね。   上記の参考例から関係室名を上げると、      ・遊戯室(キッズルーム、プレイルーム、子どもランド等の名称になっている。)   ・相談室(面接室、サポートセンター等の名称になっている。)   ・管理部門(事務室等)   ・共用部門(エントランス、ホール、WC、倉庫等)   ※私もこれまでに「子育て支援施設」は設計したことはないので、上記の施設から判断すると、    施設の最低限の役割は子育て中若しくは、これから親となる子育ての経験のない人に対して    のアドバイスや、子育て実習、子育て世代の交流などのようだ。    実設計では子育て支援はどうあるべきか、そのためにはどのような施設が必要か等の検討か    ら入っていくのだが、先にも述べたように設計製図試験ではそれらの検討は一切無用なのだ。    所要室は設計課題で与えられるので、我々が試されているのは提案力出なく、建築として組    み立てる技量なのだ。    だから、ここでは子育て支援施設を深く掘り下げて研究するつもりはない。ただ対象がこれ    から父母になるであろう若い人や新米の父母、乳児や幼児なので、それぞれの建築的配慮は    扱いたい。例えば、小児用WCだとか等々。    その他は一般的な共用部と専用部とのゾーニングの概念等になるので、今年の課題では特殊    性は少なそうだから神経質になることはないだろう。より、建築的処理の技量が問われると    思う。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

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